2015年3月5日木曜日

井戸掘削募金のご報告と募金の継続のお願い

募金総額3,987,611円をお預かりしました。(3月5日現在)

 

平素はアフリカ支援 アサンテ ナゴヤの活動にご理解とご支援を賜わり、厚く御礼申し上げます。
昨年11月より『ケニア・ゲムイースト村井戸掘削募金』を実施して参りました。上記の通り、3月5日現在で3,987,611円の募金を頂きました。皆様方の温かいお志に心より感謝いたします。

『井戸掘削募金』はアサンテ ナゴヤが2009年より支援を続けてきたケニア奥地の農村ゲム・イースト村にクリーンな水を供給できる井戸を備えることによって、昨年建設が完了した「コミュニティセンター」を公的な医療機関である「ヘルスセンター」に昇格させ、それによって医療から隔絶されている村の人たちの生活を改善することを目標としたものです。

井戸掘削の総事業費見込金額は約500万円(3,750,000ケニアシリング相当)です。
これは井戸掘削だけでなく、地質調査費、動力付きポンプ、貯水タンク、水質調査費、当面の運営費等も含んだ金額です。井戸といえば、手動のポンプで汲み上げるものと思っていた私たちも、想定以上に大規模な事業に当初は驚きました。
現地は地下水は豊富なのですが、地下に厚い岩盤があり、その岩を掘削しなくてはクリーンで豊富な水源には到達できず、そのためには少なくとも100mは掘らなくてはなりません。その深さになると手動ポンプでは対応できず、電動ポンプと貯水タンクが必要です。これらの設備があれば村の人たちにクリーンな生活水を供給でき、衛生面で大きな改善が期待できます。

募金目標金額は300万円としました。
実は募金と同時期にある助成金を申請していました。その助成金100万円とアサンテ ナゴヤの資金から100万円を出費し、合計で500万円をケニアに送る計画でした。まだ受けることの決まっていない助成金を当てにして予算を組んだことはあまり自慢できることではありませんが、コミュニティセンター建設資金やその後の現地での啓発活動(HIV/エイズ等の健康に関する正しい知識を伝え、迷信や偏見を打破することを目的とした活動です。)を支援するなかで、アサンテ ナゴヤも資金的な見通しが厳しくなっているのです。それでも皆様の温かいお志で建てることのできたコミュニティセンターを医療と情報を提供する場として有意義に活用していくためには、井戸の掘削が必須であると判断し、2013年の建設募金に引き続いて、井戸掘削募金の実施に踏み切りました。


建設募金にご協力いただいたばかりであったにもかかわらず、多くの皆様方から『井戸掘削募金』にご協力をいただきました。寄付をくださった方々の殆どはゲム・イースト村に行かれたこともなく、私たちアフリカ支援 アサンテ ナゴヤを信頼して、貴重なお金をご寄付くださいました。私たちはその信頼を損なうことのないよう、これからも誠実に事業を進めていく所存です。

申請した助成金については残念ながら落選してしまいました。海外の事業に対する助成金はそもそも少なく、とりわけ私たちのような小さな団体が申請できるとなるとなかなか見当たりません。そうなると目標金額と募金額との差額をアサンテナゴヤの資金でまかなうということになります。実は2月13日の段階での募金総額は約243万円でした。もちろんこれは大きな金額です。それでも総事業費の半分以下です。

アサンテ ナゴヤのメインの活動は毎年実施している医療キャンプです。日本からケニアに行って、短期間とはいえケニアの人たちに直接医療を提供する医療キャンプ無くしてアサンテ ナゴヤは考えられないように思います。資金が枯渇してしまっては、医療キャンプの継続が困難になってしまいます。
そこでアサンテ ナゴヤの会員の皆様、ご支援くださってきた方々、募金にご協力くださった皆様方に再度ご協力のお願いを送らせていただきました。アサンテ ナゴヤは本当に恵まれております。この厚かましいお願いに多くの方がご協力下さり、それから毎日にように募金のお振込を頂きました。おかげさまで、本日までで約400万円もの大きなお金を預からせていただきました。本当にありがたいことと、深く御礼申し上げます。

井戸掘削は現地の専門の会社に発注します。現地ではお金が届き次第、調査~掘削を開始する準備ができているとのことです。工期のこと、井戸の運営のことなど、現地協力団体ルーネルドとしっかり打ち合わせをして、事業を進めてまいります。

募金に関しましては、今後も受け付けを続けさせていただきます。
井戸の運営がゲム・イースト村で自立してできるようになるまでの支援ができたらとも思いますので、どうぞご協力いただきますよう、皆様の温かいお志をお待ち申し上げております。

§募金の納付方法 
特設の郵便振替口座へのお振込みにてお願い致します。
郵便振替口座 00850-8-123586 
口座名義   アサンテ ナゴヤ募金
 
 

 



2015年2月10日火曜日

ケニア農村におけるお灸プロジェクト

平素はNPO法人アフリカ支援 アサンテ ナゴヤの活動にご理解とご協力を賜わり、厚く御礼申し上げます。

アフリカ支援 アサンテ ナゴヤは昨年11月より『ケニア・ゲムイースト村井戸掘削募金』を実施しています。
http://asante-nagoya.com/ido-bokin.pdf
§ 募金目標金額300万円(総事業費見込500万円)
井戸掘削、地質調査費、水質調査費、動力付きポンプ及び貯水タンク建設費、備品購入費、当面の維持費等の見込み金額です。
§募金の期間  平成27年2月28日まで
§募金の納付方法 
郵便振替口座 00850-8-123586 
口座名義   アサンテ ナゴヤ募金

皆様の温かいお志をお待ち申し上げております。


モクサアフリカとのコラボレーション

さて、今回ご紹介させていただくのは、ケニア奥地農村でのお灸のプロジェクトです。
私たちアサンテ ナゴヤは2009年よりゲム・イースト村にて無料医療キャンプを実施して参りましたが、村の人たちの日常的な健康管理が大切であることは言うまでもありません。

そのために鍼灸チームとして何かできることはないかと考えていたところ、イギリス鍼灸師のチャリティーグループであるモクサアフリカと出会いました。
モクサアフリカはウガンダと南アフリカにおいて薬剤耐性結核患者に、日本独特の直接灸を指導しています。

モクサアフリカのHP
http://www.moxafrica.org/




ごく小さいお灸を肌に直接すえる直接灸。
明治国際医大学のサイトから写真をお借りしました。
 

モクサアフリカの方々と打ち合わせを重ね、昨年2014年のアサンテ ナゴヤ医療キャンプでは、現地のヘルスワーカーにお灸の指導をし、もぐさなどの道具を寄贈して参りました。


できたばかりのコミュニティセンターの治療室で、RUNELD
のメンバーにお灸を指導しているところです。


ケニア・アセンボ村でのお灸治療

もぐさとお線香、マッチ、ツボのテキストなどをRUNELDのメンバーに預け、彼らに村の人たちにお灸を教えるように頼んできました。
とはいえ、実際にはなかなか難しいだろうと思っていました。

ところが先日、ルーネルドの理事でHIVカウンセラーであるダグラスさんからレポートが届きました。
彼は自分の故郷のアセンボ村の診療所と協力して、村の人たちにお灸を教えているというのです。
結核の投薬を受けている男性、HIV陽性の女性、生理不順の女性の3名の写真を送ってくれました。
まだお灸を始めて間もないということで、はっきりとした効果は表れていないということですが、ぜひ根気強く続けてもらいたいものです。彼らの状態が少しでも改善すれば、他にもやってみたいという人も出てくることでしょう。これからが楽しみです。