コミュニティセンターについて
私たちNPO法人アフリカ支援 アサンテ ナゴヤは、ケニアの農村GEM EAST村におけるコミュニティセンターの建設支援計画を進めています。このことは以前のブログ記事でもご案内しています。
http://asantenagoya.blogspot.jp/2013/04/gem-eastngo.html
この記事の中では「ドロップインセンター」と記載していました。現地の協力団体ルーネルドからのメールに当初そのように書いてあったからです。
ところがその名称は必ずしも制度的に定められたものというわけでもないようで、ルーネルドも色々な呼び方をしてきます。
計画を進める上で、アサンテ内で名称を統一しようということになり、「コミュニティセンター」を採用しました。
コミュニティーセンターに期待されている役割は、例えば以下のようなものです。
公的医療施設として
・HIVの検査とカウンセリング
・HIV母子感染予防
・外来による治療
・予防接種、小児疾患の管理
・マラリア検査
現地NGOによる啓発活動の場として
・HIV感染予防啓発
・HIV/AIDSについての講座
・エイズ孤児や女性に対する支援活動
・衛生についての教育
・村の公益的活動や種々の情報提供
コミュニティセンターとは、地域医療を提供することのみならず、村民の健康を増進するための様々なサービスを提供する場であると解釈できるかもしれません。
上記のような機能をもつのはケニアの医療制度の中では、レベル2か3の診療所かヘルスセンターにあたるでしょう。
コミュニティセンターとは、医療施設を含む様々な機能をもつ複合的な施設と考えられます。
ケニアでは、センターはコミュニティに基盤を置く教会やルーネルドのようなNGOによって設立されることがよく見られます。
政府はセンターを公的な医療施設として認定し、医療従事者の派遣などの支援をします。
センターはあくまでもコミュニティのもので、設立者である団体と医療を受ける側の村人の代表者から成る委員会によって運営されます。
そのことにより、村の状況に合わせた運営ができる、ということです。
GEM EAST村の場合、センターのような建物は他に無いようですから、医療関連のみならず、村の寄り合いや結婚式会場としても利用されることも考えられます。
まさにコミュニティのセンターとして機能することが期待されています。
これはGEM EAST村のような貧しい農村においては、村の有り様を変えるような大きな変化をもたらすものです。
*ケニアの医療制度についてはこちらの記事で少しご紹介しています。
http://asantenagoya.blogspot.jp/2013/04/gem-east_8.html
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